科学はそんなに得意じゃない、でも科学が面白いと感じる方にお勧めしたい一冊。
しかしですね、今回は専門的な知識を得たい人にはそこまでお勧めしません。
なぜなら内容は科学好きならばほとんどが知っているであろう内容で、専門的な内容ではないからです。
まぁ、名前が一般向けですもんね!
もちろん、知らない内容もあると思うので興味があるかたはぜひ読んでも損はしないと思うのですが、、、
その内容とは、100個の身近に溢れる科学を紹介するというもの。
見開き1ページに1ネタとなっており、通勤や通学途中に読んでいてもすぐに止めることができるのが魅力的。
また、「生物」、「物質」、「地球・宇宙」、「IT・数学・統計」の章に分かれており、飽きることなく最後まで読むことができると思います。
科学離れが進んでいるといわれる現代。
『どうすれば科学を好きになるのか』
実験ショーなどで科学を身近に感じることはできますが、楽しい!だけで終わってしまっては意味がなく、そこからどうもっていくのか、どのように継続してもらうのかというところが一番の問題点だと私は考えているのです。
また、このような身近に溢れる科学の本も科学本のコーナーに置いてあり、結局は科学が好きな人が読む本となっている気がします。
そもそも科学が苦手な人は科学コーナーに近づかないですよね。
つまり、一般向けに書かれた科学本も科学好きがより科学を好きになるためとなっている。
それもまた必要なことだとは思いますが、一番の趣旨とはずれているのかもしれません。
苦手だという意識をどのように変えていくのか。
そもそも親が難しい、苦手だと感じてしまえば子供もそう感じてしまう可能性は高くなると思います。
現代社会において科学は切っても切れない存在。
科学が苦手な大人にこそまずはこのような本を読んで、身近なところにはたくさん科学が溢れており、そんなに難しいものではないんだと感じることが大切だと思います。
まぁこのブログを読む人も科学好きばかりだと思うので、そこもどうやって変えていくのか考えていかないといけないところですよね、、、、
本を読んでみて
恐らく科学が好きな人であれば、大半の内容は知っているのではないでしょうか。
しかし、中にはそんな研究もあったのかというものもありました。
その1つが、『キツツキは頭痛にならない』というものです。
言われてみればあんなに激しく木に嘴をぶつけると、頭への衝撃がすごそうですよね。
研究結果によれば、キツツキは3つの理由から頭痛にはならないんだそう。
嘴の根本にある発達した筋肉、頑丈な頭蓋骨の中でスポンジ化した部分があるということ、頭骨をぐるっと回りスプリングのように機能する舌の骨。
この3つがあるからキツツキの木をつついたときの衝撃は緩和され、頭痛を起こさないと考えられるんだそうです。
なぜ、この研究をしようと思ったのか、本当に不思議ですよね。
着眼点がすごい!
もちろんこの研究は2006年にイグノーベル賞に選ばれた研究です。
なんでも研究になるんですね。
とまぁもう少し詳しく知りたい方は、ぜひ本を買って読んでみてください。
身近なものと勉強している科学が繋がった時、科学がより身近な物となるので、面白いと感じるのではないでしょうか。
科学が苦手な方こそこの本を読むべきです!
もちろん当ブログを読むこともおすすめしますw
本の詳細
『図解 身近な科学 信じられない本当の話』
2018年8月22日 初版
涌井貞美 著
川金正法 発行者
株式会社KADOKAWA 発行