今回は文系の方でもわくわくしながら読める地学の本をご紹介します。
その本は
『宮沢賢治の地学教室』
宮沢賢治と言いますと、世に名作をたくさん生み出した方で、日本人で知らない方はいないんじゃないかと思います。
農学校の教諭であった宮沢賢治は、文学者でありながら、地学を教える先生でした。
宮沢賢治の作品にはおおくの「地学」が含まれており、この本はそれらの作品を引用しながら、地学の楽しさを教えてくれます。
難しいことはわからないが、地学ってどんなものなのだろう?という方や、宮沢賢治が好きな方にはお勧めの一冊です。
地学を学ぶことで、作品をさらに感じることができるのではないでしょうか?
1.宮沢賢治
1896年8月27日、岩手県の現花巻市で生まれました。
幼少期から石を採取する鉱物愛好家であり、家族には「石コ賢さん」という愛称で呼ばれていたそうです。
そのため、宮沢賢治の作品には地学を取り入れたものが多く、今回ご紹介している本にも多く引用されています。
代表作としては
『銀河鉄道の夜』
『風の又三郎』
『雨ニモマケズ』
『注文の多い料理人』
などが挙げられます。
1933年、37歳という若さでこの世を去りました。
2.地学
地学には宇宙、気象、地球表面の地形や地質などが含まれているわけなのですが、何よりも地学は物理、生物、化学の要素が全て関わるので面白い学問です。
また、日本は地震や台風などの自然災害が多い国であり、自然現象が直結している地学をしっかりと学ぶことは自らを守ることに繋がってくるのではないでしょうか?
難しいことは苦手だ!という方でも大丈夫!
この本は文系の方でもとっつきやすいようにという意味を込め、宮沢賢治の作品を数多く引用しています。
そして、作品の引用を元に地学基礎を学ぶことができるのです。
科学が苦手だなという方でも宮沢賢治が好きなのであれば、この本を読んで地学を学び、さらなる作品の理解に繋がっていくはず。
ぜひ、読んでみて下さい。
化石とかもとってもおもろいですよね。
面白くなってきますw
3.本の詳細
『宮沢賢治の地学教室』
2017年11月20日 初版
柴山元彦 著
矢部敬一 発行者
株式会社 創元社 発行所
私個人的には『銀河鉄道の夜』がとても好きなんです。
カンパネルラとジョバンニが銀河鉄道に乗り、北十字から暗黒星雲まで、天の川にそって巡っていくわけですが、生と死など、様々なことを考えさせられる作品であると思います。
ぜひ、読んだことが無い方は読んでみて下さい。