気づけばもう1ヶ月以上前のこととなりましたが、なんと、くもMLABでインタビューさせていただいた脳科学者である竹内倫徳先生と共に5月26日17時半~5月27日17時半で衝撃の24時間LIVEをしました。ご報告が遅くなってすみません。
正直24時間LIVEはものすごく疲れましたし、もう一度したいかといわれると、もう二度としたくないと断言いたしますが、たくさんの方とお話でき、かけがえのないとても良い経験でした。
挑戦してよかった!
今回はぶっ飛んだ企画である24時間LIVEまでの道のり、そして24時間を通して感じたことをまとめていこうと思います。
目次
なぜ24時間LIVEをしたのか
24時間LIVEなんて正気の沙汰では無いと感じる方が多いのではないでしょうか。正直自分自身もそう思います。では、なぜそんな無謀とも思える挑戦に挑んだのか。
きっかけはカクタス・コミュニケーションズ株式会社が運営しております、サイエンストークス内の番組『くもM LAB』で脳科学者である竹内倫徳先生の動画が公開される記念としておこなったLIVE終わりの反省会にあります。
くもMLABの盛り上がったLIVE↓
LIVEがかなり盛り上がり、2人とも物凄くテンションが高いまま反省会をしていたのですが、その時に竹内先生がクラウドファンディングが終わるまでに何か大きなことをしたい。衝撃的な誰もしなかったことをしたいとおっしゃられました。
そして、何をするかを2人で話し合っていたときにぽんと出てきたのが24時間LIVE。その時は謎のハイテンションであったため、まさか本当にやらないよねという感じの竹内先生でしたが、「やるなら本気でやりましょう!」と勢い良く答えた私。
そもそも竹内先生はどんなクラウドファンディングに挑戦していたのか。竹内先生は脳の中でどのように長期記憶が起きているのかを解明し、それを解明することによって健忘症をゼロにするという目標をもって日々研究をされています。今回はその研究費を集めるためにクラウドファンディングに挑戦されていました。
LIVEしたときの金額はおよそ450万円で1次的なゴールはクリアしていましたが、さらなる目標として竹内先生が利用していた研究者のためのクラウドファンディングサイト「academist」の最高額である660万円を掲げていたのです。それを達成するためには何か衝撃的なことをするべきだと。
そこから24時間LIVEに向け、2週間の壮絶な戦いが始まりました。
24時間LIVEまでの道のり
24時間LIVEをするということになりましたが、開催日までは約2週間しかなく、内容も何も決まってない状態でした。さすがに24時間2人で話し続けることはできませんので、ゲストをたくさん呼ぼうということに。
準備期間は限られており、宣伝やゲストの皆様の調整を考えると一刻の猶予もありません。
竹内先生はクラウドファンディングの宣伝のためにこれまでにたくさんの方々とコラボしておられたので、まずはその方々に声をかけました。その結果、16人のゲストが出演してくださることに。
合計16人のゲストをお呼びしての24時間LIVE。成功させるには何よりもしっかりとした準備が大事であると竹内先生は考えておられたので、私が16人全員と打ち合わせしていくことになりました。
コンサルをされている方や人材紹介のお仕事をされている方、Vtuverの方、教育関係の方、金融機関の方などなど普段関わらない方々も多く、とても新鮮な打ち合わせとなりました。
打ち合わせだけでもものすごく時間を取られていたにも関わらず、加えて資料作りや竹内先生からどんどん出てくるアイディアを取り入れるために調整調整調整、さらには毎日のように竹内先生とのミーティング。当日の本番ギリギリまで作業は続きました。
実は進める中で途中ぶつかり合うこともありましたが、話し合いの末、なんとかみんなの思いを一つに挑戦へと足を踏み入れたのです。
いよいよ始まった24時間LIVE(前半戦)
迎えた5月26日17時30分。いよいよ24時間LIVEが始まりました。パソコン2台にタブレットと携帯の4台体制。万全の状態で挑みました。
まずはOPトークとしてなぜこの24時間LIVEをすることになったのかということと、サイエンストークスを運営しているカクタス・コミュニケーションズ株式会社さんがプレゼント企画として脳のTシャツをご用意してくださっていたので、その説明。そして、俳優であり、科学バラエティー番組のプロデューサー佐伯さんが24時間で何桁円周率を覚えることができるのかという企画に挑戦いただくことになっていたので、まずどれだけ言えるかを確かめました。この時が約10桁程度。私は3.14までしか言えないので、すでにすごいですが、さぁこれから24時間でどこまで覚えることができるのか楽しみです。
トップバッターであるacademist株式会社の社長柴藤さんのご出演。アメリカと日本のクラウドファンディングの違い、今後は世界にも挑戦していくのかのようなお話を繰り広げました。
ここからは夜の2時までゲストが連続で出演してくださる、ノンストップトークのスタート。
人材紹介のお仕事をされている古市さんはたくさんの履歴書を見てきた経験と心理学を学んでいるので、その人がどんな仕事に向いているのかがわかると。僕たちもどんな性格なのかというところをZoomの背景から読み取っていただきました。
次の牧野さんは博士課程で錯体化学を研究されていましたが、就職してIT関係のまったく異色の畑へ飛び込んでいった経歴の持ち主です。学生時代に開催したイベントを社会人になってからもう一度しよう!ということで現在は研究者のお金の問題を意識したイベントを開催されています。
穂積さんは花王の研究員をされながら、少し前に話題になった音声主体のSNSclub houseを使用し、毎日研究者を招いてイベントをしているそうです。ほぼ毎日100人ほどのリスナーが集まるとのことですごいカリスマ性の持ち主でした。聞いてくれている人のためにということをもっとうにされていて、下さったコメントはすべて拾っていく姿はすごいとしか言いようがありませんでした。
怒涛のゲスト登場はまだまだ続きます。次は企業コンサルをされている葛西さん。普段コンサルの方とお話する機会は無いので本当に勉強になりました。特に人のモチベーションのお話は企業でなくても研究者にも活用できるところであったし、いち研究室も企業のようなものなので、今後コンサルと研究室みたいなお仕事ができると良いですね。デンマークでは研究室を運営するための指導があるらしいです。日本にはまだないそう。
22時~は竹内先生が大好きなお笑い芸人であり、大学の先生でもある黒ラブ教授。いや、やっぱり本当に面白い!今回は10個のうちいくつ当てはまったかで理系脳かを判断するテストを持ってきてくださったんですが、もう誰がそんなん当てはまんねんという質問ばかりでしたが、さすが黒ラブ教授。とっても場を盛り上げてくださいました。
続く23時~は川村さん。京都でスタジアオという5教科ではなく、子供たちのモチベーションをそのままプロジェクトにするという塾を運営されている方です。教育×脳科学でがちとーくを繰り広げました。子供たちのモチベーションを引き出す方法は私もとても勉強になりました!
そしてサイエンスエクスプレスのいつかさん!いつかさんは筑波でラジオをされており、気象予報士でもある不思議方。登場シーンもすごくて竹内先生のお顔をTシャツにつけて、さらにはポンポンを持ち、チアリーダーの格好で出てきてくださいました。インパクトがすごすぎてこの24時間ライブでも1位2位を争うくらいのインパクトでした。
1日目のゲストの最後を飾ったのが獣医師Vtuber神風すぐるさん。獣医師でVtuverというのが異色ですし、普段なかなか獣医師さんのお話を聞くことが無いので、とてもわくわくしました。この時期は獣医さんはワクチンの接種で大変なようです。
すぐるさんの時間が終わって佐伯さんが登場。運命の中間発表が始まりました。そこでなんと100桁を達成してしまいました。佐伯さんすごすぎる。僕は暗記が苦手なので、本当にその能力がすごい!たった半日で100桁ですよ。普通の人じゃなせない業ですね。
24時間たたずに100桁言えてしまったので、佐伯さんには150桁にさらに追加チャレンジしてもらうことになりました。
そして、この後は朝までフリートーク。なんと神風すぐるさんが朝の5時まで一緒にお話してくださいました!フリートークはかなり盛り上がりあっという間に5時に。TikTokで同時生中継していたのですが、なんと70人ちかくの方がみており、YouTubeでLIVEを見てくださっている人と合わせると100人近くになっていました。深夜なのにものすごいというか、深夜だからこそなのか?
5時~6時までは運営として動いてくださっていたカクタス・コミュニケーションズ株式会社の加納さんが配慮してくださり、1時間休憩をしました。その間にシャワーを浴びたり、体操をしたりと1時間の休憩。これまでのくもMLABを流していただきました。
6時~は再開し、今回の企画の1つである『100万年後の脳』を皆様に書いていただいてそれを紹介するコーナー。今回はゲストの川村さんが代表を務めるスタジオあおの生徒さんたちがたくさん脳を書いてくれたので、それを紹介していきました。
いよいよ始まった24時間LIVE(後半戦)
そこでまさかのハプニングが発生します。今回の24時間LIVEはデンマークにおられる竹内先生とZoomで繋げながらYouTubeでLIVEをしていたのですが、まさかの乱入者が!
生徒さんたちの100万年後の脳を紹介していた時のこと。いきなりどこからか音楽が鳴り始めます。運営して下さっていた方がミュートを切り忘れてしまったのか、それとも竹内先生かなと思い、10秒くらいは気にしていなかったんですが、鳴りやまない。
画面共有をしていたため、気づきにくかったのですが、よく見ると知らない名前の人が入ってきているではないですか。とりあえず、知り合いが間違えて入ってきてしまったのか、でもうるさいなと思いミュートにするもすぐに解除され音楽が鳴りやみません。
さらにはもう1人乱入してきて、いかつい見た目の海外の方が出てきて歌いだしたのです。
さすがにめちゃくちゃびびって強制退出させたのですが、退出させても退出させてもどんどん入ってくるという恐怖。
私と竹内先生にホストの権利があったのですが、私しか対処ができず、あたふた。もはやMC
として進める状態ではありませんでした。そこで、運営の方にホストをパスして、入るにはホストの許可が必要な設定にしていただきました。
何とかそのあとは乱入者は現れず、落ち着きましたが、あれはいったい何だったのだろうか。どうやらどこかしらでハッキングされて乱入されたみたいなのですが、完全の僕の予想にはなってしまうのですが、TikTokでめちゃくちゃたくさんの人がみていた原因の一つなんじゃないかと勝手に想像しております。Zoomってこわいですね。皆様も気をつけてください。
そして、そんなハプニングがあった後のこの日の一発目のゲストとして参加してくださったのが、道林さんです。道林さんはアカデミストの運営するYouTube番組のナビゲーターをされている企業研究者。企業研究者として技術を社会に実装するにはというテーマでお話いただきました。疲れがなかなかピークにきている場面だったのですが、生き物の再生の研究をしてくださって場をとても盛り上げてくださいました。
道林さんがお仕事に行ってしまわれた後は私の実験コーナー。竹内先生にひたすら小学生に見せるような実験を見てもらいました。うわーすごーいというのではなくて、え。なんで?と純粋に聞いてくださるのがなかなかしんどかったということもあり、強制休憩に突入。私の2年ほど前の恥ずかしい動画をひたすら流すという私にとっては罰ゲームの時間に入りました。ただ、もう体力は限界に近付いており、ここで休憩をいただいてなかったら最後まで乗り切れていなかったと思います。
休憩が明けた後はらぶらぼQプロデューサーであり、今回円周率を覚えるチャレンジをしてくださっている佐伯さんの登場。らぶらぼQの竹内先生回を振り返っていただきました。らぶらぼQは佐伯さんが手がける子供向けの科学番組です。編集やストーリーがものすごく作りこまれており、見ていると引き込まれています。私も6月の最終週に出演させていただいたので、ぜひご覧ください。
お昼からは金融機関にお勤めの馬越さんにご出演いただきました。馬越さんはリンクドインというSNSを利用し、いろんな方のお話をうかがうclub houseのイベントを開催されています。普段金融のお仕事をされている方とお話しないのでとても新鮮でした。お昼やすみのわずかな時間でのご出演ということで本当に感謝です。
馬越さんがお仕事に戻られ、ここからはフリーの時間。休憩をするかどうかというお話になりましたが、しゃべっていないと寝てしまうという判断で、強制的にしゃべり続けました。
そんな中、れいなワールドさんがコメントで突然現れ、出演してくださいました。はじめは15分ほどというお話でしたが、次の次のコーナーまでまたいでのご出演となりました。
その1つのコーナーが今回のサイエンストークスの生みの親であり、カクタス・コミュニケーションズ株式会社の日本支部の社長であられる湯浅さん。もうありがたいお話をたくさんしていただきました。その中で、研究者がアウトリーチするときに、子供たちだけでなく、親世代にはどうやって届けるかというお話がありました。
私はまさに子供たち、そして親の世代の方々とつながっているので、これを利用して研究者の皆さんとのかけ橋になれれば良いなと考えております。また、全国にはたくさんの実験教室がありますが、プロの研究者とのつながりはものすごく少ないのが現状です。ここを改善すればもっとたくさんのアウトリーチ活動ができるのではないでしょうか。私はその繋がりを強化できる存在になりたいです。
そして、湯浅さんの次はトイさん。竹内先生の行動力と情熱に惹かれて、ものすごく応援に力をいれておられた方です。竹内先生への思いをぶつけてもらいました。
そこから最後のゲストです。CIC LIVEのパーソナリティを務めるありんこさん。竹内先生にたくさん質問をしてくださいました。私はこの時間もう限界を迎えており、コメントで応援や励ましのお言葉をいただくという事態に。もう限界超えてました。ですが何とか息を吹き返し最後のラストスパートに向かいます。
佐伯さんの24時間で円周率150桁チャレンジの結果発表!
この24時間かけて覚えた円周率を目隠しをして発表していきます。深夜での発表時は100桁達成していたということもあり、150桁達成に期待がかかります。
10桁ずつ、佐伯さんは慎重に円周率を言っていきます。当然のように100桁を過ぎ、110桁を過ぎ、その時、事件が起きてしまいました。なんとなんと120桁目を自信をもって佐伯さんは言ってくださったのですが、私が確認用で見ていたものとどうしても合いません。
実は佐伯さんは覚えるために自分でホワイトボードにメモしていたのですが、120桁目を間違えてメモしてしまっていたという事実が発覚しました。なんともったいない。。。そのあと、その続きにも挑戦いしていただいたところ150桁までいうことができました。佐伯さんはとても天然ですが、ものすごく賢いですね。すごすぎる!
佐伯さんのすごさがわかったところでいよいよ竹内さんのクラウドファンディングの終了時刻である17時が迫ってまいりました。
竹内先生のクラウドファンディングの結果
めちゃくちゃ正直にお話しますと、この日のお昼くらいにクラウドファンディングの状況を確認していたのですが、24時間LIVEが始まってから少しづつ金額が伸びていたものの、竹内先生の目標であったアカデミストの最高額にはあとひとのび足りないという状況が続いていました。そのため、私は最高額は今回は残念ながら達成できないのではないかと思っていました。
そして、迎えた運命の結果発表の瞬間。
サイトの更新を押し、その金額を確認します。
なんということでしょう。アカデミストの最高額660万円を超えていました。竹内先生は24時間LIVEを成し遂げ、なんとアカデミスト最高金額を達成したのです。最後の最後に大きく投資して下さった人が現れ、奇跡が起きました。
まじでびっくりしましたよね。正直体力的でもかなり限界で無の状態になりかけていたのですが、めん玉が飛び出るような驚きに襲われました。
このLIVEを見に来てくださり、応援して下さった方々、そして、そこから投資を決めてくださった方々に感謝しかありません。もう最初から最後までずっと見てくださった方もおられましたし、少ない時間でも常に20人以上の方々が見てくださってて、視聴者の皆様がいてくれたからこそこの24時間を乗り越え、さらには竹内先生の目標を達成することができたと思います。
本当にありがとうございました。
24時間LIVEをやってみて
いやぁ本当に疲れました。もう二度とやりたくないなというのが本音です。
しかし、今回竹内先生と共に24時間LIVEを乗り越え、たくさんの出会いがあり、そして、諦めず行動し続けることの大切さを学びました。
これから竹内先生は研究に専念するということですが、どんな研究結果を出してくださるのか楽しみです。
もちろん研究は思うような結果がでないことも多々ありますが、竹内先生の諦めない姿勢と研究への強い思いがあれば、どんな形でも何かを生み出してくださるのではないかと信じております。
結果が出たときはもちろん僕が真っ先にインタビューをさせていただきたいとろですねw引き続き竹内先生の研究にせまっていきたいと思います。
ながながと24時間LIVEをまとめたわけですが、最後まで読んでくださってありがとうございます。それではまたお会いいたしましょう。
残念ながらアーカイブは現在公開されておりませんので、ご注意ください。