2022年5月7日、大阪府立大学理学系研究科の藤井郁雄先生の退職記念講演とパーティーがあったので行ってきました。場所は大阪市中央公会堂の大集会室。歴史ある建物で、とても綺麗であり、先生の最後の講演に相応しい場所でした!
藤井郁雄先生は私が大学生、大学院生時代の恩師であり、昨年にはくもMLABでインタビューもさせていただきました。その時の動画はこちらですので、ぜひご覧ください。
先生の研究は動画をご覧いただければ詳しいことがわかると思いますが、抗体医薬品に代わるペプチド医薬品を開発するというものです。
抗体の高価である、細胞透過性が低いといった欠点を克服できるような薬を作ることを目標に日々研究されていました。もちろん退職されたからといって研究を辞めるわけではありません。
これからも大阪府立大学と大阪市立大学が統合した大阪公立大学にて引き続き研究を続けられるそうです。これからの更なるご活躍が本当に楽しみです。
本日はそんな藤井先生の退職記念講演、そしてパーティーに行ってきましたので、その報告をしたいと思います。
藤井先生の退職記念講演
藤井先生の退職記念講演は本当に豪華な先生方がたくさん講演されており、どの先生の講演も本当に面白く、メモが止まりませんでした。
1.『デノボデザインから創出する機能性ペプチド』三原久和 教授(東工大・生命理工)
2.『酵素、触媒抗体、そして有機触媒への挑戦』岩渕好治 教授(東北大・薬)
3.『プロドラッグ/ソフトドラッグの代謝を担う エステラーゼの構造・機能解析』今井輝子 教授(第一薬科大)
4.『地の利・人の和(輪)・好奇心をもう一度やるのだ、断固やるのだ』平間正博 名誉教授(東北大)
5.『インシリコ技術による創薬研究支援』広川貴次 教授(筑波大学・医学医療)
6.『免疫システムから学んだもの:分子進化による生体分子の人工設計』藤井郁雄 名誉教授(大阪公立大学)
皆様の講演を聞いて質問もたくさん思いついたのですが、今回は聞くタイミングがなく、とても残念でした。。。。いつか必ず聞いてみたい!
さらに先生方は藤井先生の出会いや研究の変遷の順番通りの題目で講演されており、藤井先生の最終公演がものすごく際立つ演出をされていました。
藤井先生の講演を聞くのは大学院以来でしたので、とても懐かしい面もありましたし、卒業してから6年で研究がものすごく進んでいることがわかりました。
私が大学院時代にしていた研究は残念ながら薬などに繋がるような結果にはなりませんでしたが、まさによく知る同期や後輩たちの研究が薬の一歩手前まできているということには感動しました。
これから薬として市場に出回るのが本当に楽しみです。
また、iPS細胞を使用した研究やコロナウィルス関係の研究も進めておられるとのことで藤井先生の姿勢には本当に感服いたします。
退職記念パーティー
退職記念講演の後は近くの会場で退職記念パーティーが開催されました。
新型コロナウィルスの感染拡大からこのようなパーティーに出席するのは久しぶりだったのですが、多くの方が集まっており先生の人脈の多さには驚きを隠せませんでした。
研究室の懐かしいメンバーとお話でき、当時のことを思い出しました。
また、当時研究室に所属していた時には関りがなかった先輩方や後輩とも繋がることができ、とても楽しく会食させていただきました。
最後には、藤井先生が私に「インタビュー動画本当に良かった」と温かいお言葉を下さり、ツーショットも撮ってくださいました。
そして、さらに数年後、先生の薬が市場に出た時に再びインタビューして欲しいとおっしゃってくださいました。
その時まで、私もインタビューを続けれるように全力で頑張っていこうと思います。
本当に藤井先生。おめでとうございます!これからのさらなる活躍を楽しみにしております。