2017年、つまり今年の教科書には、今の大学生から上の人たちの知らない言葉がのっています。
それが『凝華』です。いったいどんな意味なのでしょう!
順を追って解説していこうと思います。
1.昇華
水のように個体から液体、そして気体に変化するのではなく、個体から気体に一気に変化することを『昇華』と呼びます。
そんなもの身近にあるのか?と思う方もおられるかもしれませんが、あります!
昇華の一番身近な例はドライアイスです。
ドライアイスは液体を通らずにすぐに気体の二酸化炭素へと変わっていきます。
ドライアイスの白い煙の正体を知りたい方は↓を読んでください。
では、その逆、つまり、気体から個体への変化はなんというのでしょうか?
ちなみにこれまではこれのことも昇華と習いました。
おかしいですよね?
正直習った時はなんとも思っていませんでしたが(笑)
また、英語でもSublimationで、昇華の区別はありません。
2.凝華
2017年の教科書にはこの昇華の反対は『凝華』と示されています。
つまり、気体から液体を通らずに変化することを凝華と呼んでいるのです。
中国では以前からこの言葉が使われていましたが、どちらも同じ昇華では、きちんと理解できていない学生が多いことから、今回の改定が決まりました。
確かに同じ言葉で二つの意味ってよくわかんないですよね。
昇華の逆、凝華で身近なものといえば、ヨウ素や防虫剤に使われているナフタレンなどがあります。
昇華は思いついても凝華はなかなか思いつかないですよね(笑)
このようにこれからは凝華を使うのが一般的になってきそうです。
3.さいごに
凝華は今まで教科書を改訂しようという提案がされていましたが、賛否両論があり、通りませんでした。
しかし、今年から新しく凝華が追加されたのです!
私たちは中学、高校といろいろなことを習ってきました。ただ、それは科学のほんの一部であり、入り口でしかありません。
これからさらに研究が進むことで、今の教科書ががらりと変わる可能性だってあるかもしれないのです。
当たり前のことが当たり前じゃないかもしれないということ。
乳酸を疲労物質だと思ってたこともその一つですよね。↓
地球上でさえたくさん解明されていないことがあります。
ましてや宇宙のことなんかわからないことだらけです。
10年前にはスマホでいろいろ検索できるなんて考えられませんでした。
それが今では当たり前じゃないですか!
このように、これから研究が進み、今では考えられないようなことが当たり前になるのが楽しみですね。
今後の研究にさらに期待です!
【メンデルの法則】