13日、堀内朗(57)氏がイグノーベル賞を受賞しました。
おめでとうございます!!
このことによって日本人は12年連続でイグノーベル賞を受賞したことになります。
もの凄いことですよね!
長野県駒ヶ根市の昭和伊南総合病院の内科診療部長兼消火器病センター長を務めておられる堀内氏は大腸内視鏡を自らの体で試し、痛みがより少ない方法を模索し、座位による検診にたどり着いたという研究でイグノーベル賞「医療教育賞」を受賞したのです。
通常、大腸がん検診の内視鏡検査は横になった状態で肛門から内視鏡を挿入し、かなりの痛みを伴うそうです、、、、
私はやったことないので、どれほどの痛みかはお伝えすることはできませんが、痛みを模索するほどのものなのでしょう。
堀内氏は今回、様々な挿入の仕方の内、座りながら内視鏡を挿入するのが1番痛くないやり方だということを体をはって見つけ出したということなんですね。
その執念と自己犠牲がすごい!
ということで今回はそもそもイグノーベル賞とはどういうものか?というところからお話したいと思います。
動画Ver⇩
イグノーベル賞
イグノーベル賞とは1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディーバージョンなのです。
授賞式ではユーモアあふれる様々な仕掛けが用意されており、ライトを持った銀色の女性や、モップをかける教授などがありますが、中でも『ミス・スウィーティー・プー』と呼ばれる8歳の少女が文句を言ってくるのが面白いですね。
少女はスピーチが持ち時間である60秒を過ぎると現れ、「Please stop! I’m bored!」(やめてください!つまらないです!)と連呼するのです。
ちなみに少女はお菓子を使って買収することも可能だそう、、、、
授賞式はYouTubeに動画が上がっているので、気になる方はぜひ探して見てみて下さい!
皆さんの気になるのはその賞金だと思います!
実は基本的にはゼロなんですが、近年は10兆ジンバブエドルが与えられているそうです。
その価値なんと8ドル!
日本円にすれば、900円くらい、、、、
なんともユーモアあふれる賞ですよね。
しかし、この賞の審査はハーバード大学やマサチューセッツ工科大学のような誰でも知っている超名門の大学の教授だけではなく、本物のノーベル賞受賞者によって行われているのです。
教授がお堅い!なんてことはないんだということを見せつけてきていますね。
また、本家のノーベル賞と違って故人も選考対象となるのがこのイグノーベル賞独特のものなのです。
2018年イグノーベル賞一覧
2018年イグノーベル賞を受賞したのは以下の研究です。
『物理学賞』
ジェットコースターに乗ることで、腎臓・尿管結石を除去することができるという研究
『人類学賞』
動物園で人間がチンパンジーの真似をするのと同様に上手にチンパンジーも人間の真似をするという証拠を集めた研究
『生物学賞』
ワインの専門家がワインの中にハエがいるかどうかを確実に識別できることを証明した研究
『解剖学賞』
人間の唾液に洗剤と同等の働きがあることを測定した研究
『医学教育賞』
座位で行う大腸内視鏡検査-自ら試して分かった教訓
『文学賞』
複雑な製品を使う人のほとんどは、その取扱説明書を読まないということを記録した研究
『平和賞』
自動車運転中の叫んだり、暴言を吐く頻度、動機、そしてその効果を測定した研究
『生殖学賞』
男性器の勃起に関して切手を使った検査の研究
『経済学賞』
従業員がブードゥーの人形(呪いの人形)を使い、上司に報復することができるかどうかを調査した研究
以上が今年、見事にイグノーベル賞を受賞した研究です。
1つ1つの癖がすごい!
全部なんでそれを研究しようと思った?と突っ込みたくなるものばかりですね。
もし、この研究を深掘りして欲しいというのがありましたら、動画のコメント欄にお書きください。
さいごに
12年連続で日本人の受賞ということで、来年13年連続で受賞して欲しいですよね!
皆さんの研究アイディアが本当にすごくて、逆に何でもふとした日々の疑問がこういう研究に繋がるんだなということも思い知らされますよね。
疑問に思ったことは私もすぐにメモすることを心がけようと思います。
YouTuberで言えば、スシリクさんなんかは論文出せばイグノーベル賞狙えるんじゃないか?とか思っちゃいますよね。
当ブログでも玉ねぎの記事でハウス食品さんがイグノーベル賞を受賞したことについて書いている記事がありますので、そちらも合わせて読んでいただきたいと思います。⇩