皆様こんにちは。今回は8月のKid’s Schoolさんでのサイエンスの様子を報告いたします。
8月のテーマは『紙』でした。紙は私たちの生活には欠かせない存在ですが、いったい何からできているのでしょうか?それは植物なんです。
植物を溶かして、パルプという繊維上にしたものを固めて乾かしたものが紙です。
今回はこの紙を利用して様々な実験に挑戦してもらいました。
ペーパークロマトグラフィー
紙を水につけるとどうなりますか?水がどんどん上がってきますよね。
これは紙の繊維が水を吸い上げているからなんです。これは毛細管現象と呼ばれて、大気圧に水面が押されることで水がどんどん上にのぼっていくんですよ。
人が高い木の上まで水を運ぼうと思うととても大変ですが、植物たちはこれを利用して高い木の上まで水を運ぶことができるんです。
そして、今回はこの毛細管現象を利用して「ペーパークロマトグラフィー」に挑戦してもらいました。
ペーパークロマトグラフィーを使えば、たくさんの色がかくれんぼしている水性ペンの色だって分けることができるんです。
青色のペンの中には青だけでは無くて、水色や緑色も混ざっていました。
いろんな色が混ざってそのいろになっているんです。
では、なぜ分かれたのでしょうか。
それは、水性ペンのインクは水性なので水と一緒に紙をのぼっていくからです。
また、インクの色によっても水との仲の良さが変わります。
とっても仲が良い色は水と一緒に紙を早くのぼっていきますが、水と少し仲が良い色は少し遅くのぼっていくのです。
こうすることで混ざっていた色が分かれて、ペンの色にどんな色が混ざっているのかを確かめることができました。
皆さんたくさんの色を試して、どんな色が出てくるのかを調べてくれました。
実験した結果も表にまとめて、発表してくれました。
そして、月の後半ではこの仕組みを使って色んな模様を作りました。
皆さん個性的な作品をどんどん生み出してくれました!
とってもきれいな模様ができましたね!
来月の実験も頑張っていきましょう!