科学を好きな方もいれば、科学を嫌いな方も世の中にはたくさんおられるかもしれません。
また、科学を好きになりたいけれども、どうやれば好きになれるのかわからないという方も多くいるのかもしれません。
そんな皆様のために今回はお話させていただきます。
『どうして科学を私が好きになったのか?』
もしかしたら参考になるかもしれませんので、ぜひご覧ください!
動画⇩
※動画よりも本記事は詳しく説明しております。
1.科学の入り
私の科学の入りは生き物です。
生物というよりかは生き物ですね。
中学時代、親戚のお兄さんが家庭教師に来てくださっていました。
その方は、京都大学で生態学の研究をしており、生物のことしか頭にないんじゃないのか?というくらい生物が大好きな人でした。
もちろん現代でもスウェーデンでハエの進化の研究をしています。
そんな方の勉強の教え方はですね、例えば英語であれば、生物の英語のジャーナルを持ってきて、それを一緒に訳してみよう!というようなものです。
トカゲのお話だったということを漠然と覚えています。
ただ、当時の私には内容が難しすぎてわからなかったんですが、それほど生物への想いをぶつけられれば当然のごとく、私も生物に興味が出てきました。
もちろん、子供のころから学研で遊んだり、虫取りや標本作りが好きな子供ではあったんですが、好きが増し増しになったということですね。
そして何よりも私を大きく変えた出来事が起こります。
それが『フィールドワーク』です。
2.フィールドワーク
その親戚のお兄さんはイラガの研究をされていました。
イラガとは、ガの仲間であり、幼虫は毒をもち、デンキムシとも呼ばれたりします。
あまり聞いたことが無いという方でも実はその蛹は必ず見たことがあるはずです。
なぜならば、歩道に生えている木にはだいたいこいつの蛹が付いているからです。
形は楕円形をしており、その抜け殻は壺みたいな形をしています。
きっと何気なく目にしたことがあるはずです。
こいつはイラガの蛹だったのです。
そして、そんなイラガの採取を中学生の私は手伝わせていただいたわけなのですが、まずは住宅地から始めました。
近所の木をしらみつぶしに観察し、高枝ばさみを使って幼虫を採取。
たくさんのイラガに出会うことができました。
次に向かったのは林の中。
木を見ていきますが、全くイラガの姿はありません。
他の虫たちは多く見つけることができるのになぜだろうか。
私は疑問で仕方ありませんでした。
どうやらイラガは人がたくさんいるところの方が多く生息しているそうなのです。
それは、天敵が少ないからであり、理にかなっているわけです。
中学生の私にとってそれは衝撃的でした。
すべての生き物は人間のいない森や林の方が多く生息していると思い込んでいたからです。
実際は違いました。
このようにフィールドワークで自分で観察し、そのことを確かめたことが私にとっては大きな衝撃とともに大きな喜びでした。
そこから生物にはまり、漫画のように資料集を読み、大きく科学を好きになったのです。
これが私の科学を好きになった理由です。
3.違った視点を持つこと
私は実際にフィールドワークを経験し、生き物の見方が変わりました。
この楽しみを知ったので、生物、科学が好きになったのです。
もちろん、全員が全員同じ方法では科学や学びを好きになることはないと思います。
遺伝子が同じ双子ですら好きなことは違ってくるのですから。
だから、科学を好きになるためにフィールドワークに行くべきだとは言いません。
それまでに経験したすべてが人を作り出しているので、きっかけも人それぞれだと思います。
ただ、視点を変えてみようと踏み出すことはできるはずです。
例えば道端に生えている花に目を向けてみて下さい。
この花は何という花なんだろうと考え、スマホを使って調べてみるだけでもそれが学びです。
そこからきっと色んな疑問が生まれてきて、どんどん調べたり、知りたくなってくるはずです。
ぜひ、皆様も1歩踏み出し、学んでみてはいかがでしょうか?
どんどん見え方が変わってくるはずです。
気付けば、科学もそれ以外の教科も好きになっているのではないでしょうか?
また、子供たちに好きになってもらいたいと思うのであれば、色々な機会を与えてあげるべきだと思います。
きっと子供たちは自分で好きなものを見つけ、自ら学んでいくようになっていくはずです。
4.さいごに
小学生の頃は目を輝かせ、理科を学んでしたのに、中学や高校になって科学が苦手となったという方を最近は良く聞きます。
確かに、目に見えない物も多いためイメージを持つことは難しく、用語も多く、計算もたくさん出てくるので難しくなりますからね。
だからこそもっと身近なところと繋げて学んでいかなければならないのかもしれません。
科学は身の回りに山ほど溢れているので、それらをどんどん繋げていけるようになれば良いですね。
これからも私は科学を通じて学びというものが楽しいんだということを伝えていければと思います。
一生学びは必要であり、その人の選択肢を増やし、見方を変えるだけでなく、自分を守ることにも繋がります。
そんな学びが楽しい、遊びと感じることができれば最高じゃないですか?