今回は誰でも失敗しないスライムの作り方を紹介していきます。
スライムはせんたくのりとホウ砂があれば簡単に作ることができる自由実験の定番です。ただ、初めて作るとちゃんと固まってくれないとか、硬くなりすぎたということがしばしば起きてしまいます。
そんな方のために今回は失敗しないスライムの作り方を解説していきましょう。
動画↓
1.準備するもの
・せんたくのり
・ホウ砂
・食用色素or絵具
・プラスチックのコップ
・わりばし
・100 mLの水を計量できるもの(ビーカーや計量カップ)
ここで失敗しないスライムを作るにあたって最も大切なことはせんたくのりがPVA(ポリビニルアルコール)であるということです。たまにPVAc(ポリ酢酸ビニル)のせんたくのりがありますが、これではうまくいかないので注意してください。
また、ホウ砂には毒性があるので、小さいお子様が決して口には入れないように注意してください。
2.作り方
①まずは100 mLの水にホウ砂を大さじ1はい溶かします。しっかりとかきまぜてもホウ砂は溶けにくいので、沈殿ができてしまいますが気にしなくて大丈夫です。
②次は色付けするために100 mLの水に食用色素or絵具を溶かしましょう。食用色素で色付けするとクリアな感じに仕上がりますが、絵具で作ると少し濁ったようになります。動画は食用色素で色付けしました。
③色水100 mLとせんたくのり100 mLを混ぜてしっかりとかき混ぜましょう。せんたくのりに色がつくようにしっかりとかき混ぜてください。
④せんたくのり+色水と①で作ったホウ砂水溶液を混ぜましょう。一気に混ぜてもいいですし、ちょっとずつ入れてだんだん固まっていくのを楽しんでも良いです。ホウ砂水溶液は多く入れるとしっかりしたスライムになります。ここで、溶け残っているホウ砂も入れても大丈夫です。そして、入れたらしっかりとかき混ぜましょう。
⑤かき混ぜてもうだいぶ固まってきたなとなったら、バットや容器に取り出してみましょう。ここで仕上げの作業。しっかりとこねこねしてください。そうすることで手につかなくなってきます。手につかなくなったら完成です。
3.どうしてスライムになったの?
せんたくのりはPVA(ポリビニルアルコール)という物質でできています。PVAの構造式は⇩のように表すことができ、この構造がたくさん連なっているのです。
ここにホウ砂(四ホウ素酸ナトリウム)が加わると、PVAと水素結合を形成し、どんどん連なっていきます。その結果、スライムのようなポリマーになるのです。
オレンジの玉がホウ砂で長い鎖のようなものがPVAです。この間に水が含まれるので、あのような感触を生み出します。
4.スライムをアレンジしてみよう
スライムを作る時に砂鉄や蓄光顔料を一緒にまぜることで、一味違ったスライムを楽しむことができます。
砂鉄であれば、⇩のように磁石を飲み込むスライムを作ることができたり、
蓄光顔料を混ぜることによって暗闇で光るスライムを作ることができます。
他にもボンドも混ぜたり、シェイビングフォーム、泡のせっけんなどなどスライムは無限にアレンジができる優れものです。
5.スライムに塩をかけると?
さて、ここで問題です。スライムを作ってそこに塩をかけるとどうなるでしょう?実はスライムから水分が出ていってしまってこのような⇩塊になってしまいます。
これはナメクジに塩をかけると縮んでしまうのと同じです。濃度が濃い溶液と濃度が低い溶液があった時、同じ濃度になろうとする浸透作用が働きます。その結果、スライムの中にあった水がどんどんと出ていってしまうのです。
ぜひ、スライムを作って遊び終わったら、塩をかけて浸透作用を感じてみて下さい。