今回紹介する本は珍しくミステリー小説。
『天才月澪彩葉の精神病質学研究ノート』
2017年第10回ミステリー小説大賞受賞作品が書籍化したものです。
予想を裏切られては、裏切られるという展開にたまらない快感を感じることができる1冊。
ミステリー系の小説を読む時、犯人はこいつだろうと思いながら読み進めますよね。
その予想が何度も裏切られるんです。
こういう本は予想通りに行かない時の方が興奮しますよね。
あーそっちか!みたいな。
ぜひ、その興奮を味わいたいという方は読んでみて下さい!
1.あらすじ
主人公は大学生の北条正人、彼には特殊な才能があった。
それは「共感覚」と呼ばれ、『刺激に対して、通常の感覚に加え、異なる種類の感覚を生じさせる特殊な知覚現象』というもの。
目に見えないはずの概念が物として見えていたのです。
この才能に目をつけた木之瀬准教授とその学生の月澪彩葉。
彼らはサイコパスを研究しており、彼にサイコパスを見分けさせようとします。
サイコパスとは愛情や善意、良心などといった感情が欠落しており、損得感情でしか動かない人間。
また、常に嘘をつき、冷淡で性に奔放。
一般人との区別が難しく、北条正人の共感覚はまさにサイコパスを見分けるのにうってつけの能力であった。
そして、この同時期にサイコパスが起こしたであろう連続殺人事件が起こります。
以前からサイコパス関連の事件に協力していた月澪彩葉は事件に協力することに。
しかし、今までのサイコパスとは何かが違う。。。。。
また、北条正人は現場付近で今まで見たことない醜い物を持った人物『フォビア』に出会う。
事件は解決できるのか?フォビアとは一体誰なのか?
幾度となくあなたの推理は覆されるはずです。
2.本の詳細
『天才月澪彩葉の精神病質学研究ノート』
2018年9月30日 初版
玄武聡一郎 著
加藤純・太田鉄平 編集
塙綾子 編集長
梶本雄介 発行者
株式会社アルファポリス 発行所