生命はどのように誕生したのか?最新の2説を紹介

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私たちは地球という星に生まれ、今を生きています。

地球には私たち人間だけが住んでいるわけではありません。

周りを見渡せば、様々な種類の動物たちが暮らしており、発見された種は年々増え続け、2011年段階ですら870万種、それでもまだ一部しか見つかっていないと言われています。

この多彩な種は地球上の様々な環境によって引き起こされたものです。

では、これらの起源、つまり、生命はどのように誕生したのでしょうか?

そもそも生命とは、4つの条件を満たす存在であり、①自己複製が可能であること、②代謝を行う、③外の環境から区切られている④進化するとされています。

このような高度なものがいかにして生れたのか?

真実にはまだまだたどり着くことはできないかもしれません。

しかし現在、この生命が誕生した場所として考えられる有力な説が2つあります。

それが、熱水が噴き出る『深海』、もしくは温泉が湧き出ている『陸上』この2つの説であり、大きく議論されています。

果たして人類はその大きな難題を解決することはできるのでしょうか?

と、今回はそんな2説について、簡単にご紹介していこうと思います。

1.深海説

1000 m以上の深さの海底には太陽光はそれまでに吸収されてしまい、冷たい真っ暗な世界が広がっています。

また、深くなればなるほど水圧は高まり、生物が生きれるとは思えないような環境です。

しかし、深海にある熱水噴出孔付近ではエビや貝などの生き物がたくさん住んでおり、彼らは太陽エネルギーではなく、その熱水に溶けた化学成分を利用した化学合成によるエネルギーを利用し生きています。

ちなみに、化学成分とは還元作用を持つ硫化水素や水素などです。

そして、熱水噴出孔の煙突の壁には小さな穴ぼこが存在しており、この小さな穴が細胞膜の代わり、つまり区切りとなって代謝が生まれたのではないかというのが深海説の始まりです。

熱水によって鉱物が溶け、この小さな穴に侵入、さらには穴表面の硫化物の鉱物が触媒として働き、代謝の元となる反応が始まったのではないかと考えられています。

あとは細胞膜、つまり脂肪の膜に覆われれば細胞の完成です。

2.陸上説

原始地球では隕石が降り注ぎ、そこから海に有機物が溶けだしました。

やがて、火山活動によって陸が出現し、温泉や間欠泉ができたのです。

そこでは水量が増えたり減ったりの繰り返しが起こっており、ヌクレオチド同士が脱水縮合することで鎖状につながり、RNAができたと考えられます。

そこでたまたま自分を複製する能力を持ったリボザイムが出現し、原始的なRNA細胞が生まれたというのが陸上説です。

3.この2つのどちらが正しいのか?

今有力な生命の誕生の2説を紹介したわけですが、一体どちらの説が正しいのか?

原始地球に似た環境をもつ星を調査することで明らかになるかもしれません。

土星の衛星の1つであるエンケラドスという星は表面は氷で覆われており、その下には海があると考えられています。

また、海底では熱水活動が行われているとされており、もしここにメタン菌に似た細菌が見つかれば、生命は深海で誕生した説が有力となるはずです。

このように違う惑星を調査することができれば、私たちの原点を見つけることができます。

しかし、私たちは未だ地球以外で生命を見つけることはできていません。

この広い宇宙の中に生命はいるのでしょうか?

なんなら私たちのように知的生命体は存在しているのでしょうか?

今を生きる私たちが生きている間には恐らくこの説のどちらが正しいかはわからないと思います。

しかし、少しずつでも真実に近づいているのは間違いないでしょう。

4.さいごに

私たちが今存在している環境は、如何に奇跡的に出来上がった物であるということを改めて感じて欲しいと思います。

月が無かったらこのような豊かな自然は存在しなかったでしょう。

太陽から離れ過ぎていたり、近すぎても今の私たちは生まれていません。

さらには地球の軸の傾きは四季を生み出し、美しい自然を作り出しています。

本当に奇跡の積み重ね。

私たちはそんな奇跡の繰り返しの毎日を生きているわけです。

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