皆様はコウモリを見たことがあるでしょうか?
もしかしたらコウモリであることに気づかずに見ているかもしれません。
夜、暗くなった道。
街頭の近くで、彼らはひらひらと言いますか、パタパタと言いますか、そのような感じで彼らは飛んでいるのです。
夕暮れ時、飛んでいる生き物をしっかり観察すれば、それはコウモリかもしれません。
見たことが無いと言い張る人は、恐らく気にしてみていないだけだと思います。
昼間、彼らは寝床で寝ているため見ることはできません。
暗くならないと見えない彼らは、近くに居てもちゃんと気にしていないと見ることがでないのです。
そういえば私が小学生の頃、トイレの窓から見えるすぐ近くの場所にコウモリが寝ていて、感動したことを覚えています。
また、高校の時、部活動が終わる時間に空を見上げると鳥ではなく、コウモリが飛んでいました。
本当は身近な存在なんだけど、気にしないと見つけられないので、見るとレアな感じがして嬉しいですよね。
この本はそんなコウモリたちの生態から、進化、コウモリたちの能力など分かりやすく一般的に書かれています。
これを読めばプチコウモリ博士になれる一冊です。
1.本を読んでみて。。。。
本からは作者である中島宏章さんがコウモリにかける想いがとても伝わってきました。
私が一番衝撃を受けたのは、コウモリがどの生き物に近いかというところです。
コウモリは羽ばたき、空を飛ぶことができる唯一の哺乳類であり、そのコウモリが近い生物がなにか気になりませんか?
本を読めばその正体がわかります。
また、暗い闇の中を飛び回り、正確に餌を確保するコウモリですが、よくよく考えるとすごくないでしょうか。
私たちは暗い中で、明かりが無いと物を見つけることはできないですよね。
明かりがあったとしても夜、小さなものを見つけるというのは困難を極めるでしょう。
しかし、コウモリたちの餌はバッタなどの昆虫。
それを暗い夜にいとも簡単に調達するのだからすごいんです。
なぜそんなことが可能なのか?
それは彼らは私たち人間のように視覚には頼っていないからです。
コウモリは音で物を捉える、エコーロケーションを使っているのです。
彼らはどんな風に物が見えている(を捉えている)んでしょうね。
この本を読んでコウモリに興味が湧きました。
夕暮れ時はコウモリを探したくなってしまいます。
2.本の詳細
『ボクが逆さに生きる理由』
中島宏章著
福井大(東京大学大学院助教)監修
高田礼人(北海道大学教授)監修
ナツメ社
2017年11月8日初版