映画に登場する武器や設定はあり得ないと言ってしまえばそれで終わりかもしれません。
しかし、それでは面白くないですよね?
今回紹介する本はあり得ないかもしれないけど、それを実現するにはどうすればいいかを真剣に考えていく本。
『アリエナクナイ科学の教科書~空想設定を読み解く31講~』
31個のアリエナイ、いや、アリエナクナイ議題について科学的に考えていきます。
その中でも印象的だったお話を簡単にご紹介しましょう。
1.ビームソード
ビームソードと言えば、スターウォーズに登場するライトセーバー一択なんじゃないでしょうか?
私はジェダイのみがライトセーバーを使えると思っていたのですが、実はそうじゃなくて誰でも使えるんですね。
小学生の時はライトセーバーごっこをよくやったもので、ぶぅううううううんとか言いながら、木の枝でチャンバラをしていました。
そんな誰しもが憧れるライトセーバーやビームソードは作れるのでしょうか?
現在、最もライトセーバーに近いのはプラズマトーチというものです。
これ⇩
これは、めちゃくちゃ強い電力によってガスをプラズマ化させ、噴出するというもの。
数千度の超高温のプラズマを作りだし、鋼鉄をバターのように切り裂くことができます。
しかし!そう簡単にライトセーバーはできません。
これを頑張って伸ばしてもナイフほどの長さにしかならず、ライトセーバーには程遠いビジュアル、、、、
また、プラズマではライトセーバーのように火花を散らしてのチャンバラをすることはできないのです!!
そこで、著者はピストルの弾すらも止められるカーボンナノチューブを刀身に、それを膨らます強力なファン、現代の技術ではまだ難しい絶縁体にプラズマに耐えうる耐熱素材などをしようしたライトセーバーを提案していました。
もし実現したとしても武器としてどうなのか?といったレベルかもしれません。
しかし、将来本当にライトセーバーができればわくわくしますよね!!
2.ゾンビ
ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ、もし、バイオハザードみたいな状況になってしまったら自分は生き残れるだろうか?
一度は考えたことがあるはずです。
あと映画では28週後、アイアムアヒーローとかが有名ですかね。
毎年必ずといっていいくらいゾンビ映画が生まれてくるわけですが、果たしてそんなことは起こりうるのでしょうか?
寄生生物説、ウィルス説などがありますが、万が一そのようなウィルスに感染してもそこまで広がる可能性は無いと考えられます。
また、映画のように主人公が血しぶきを浴びながら闘っていますが、そんなことをすれば感染は確実。
もちろんバイオハザードのように抗体をもつ主人公であれば問題はありませんが、、、
ただ、凶暴になったり、身体が変化する可能性は脳の神経伝達物質への影響、ウィルスによるDNAへの干渉によってあり得ると考えられます。
もちろん、人外ならざるパワーなどは難しいですけどね。
ゾンビ映画の背景にはアメリカの武器市場も関係していないと言い切れません。
ゾンビ用の武器という名目で販売されているものもあり、はたしてそれは本当にゾンビに対して使うものなのでしょうか?
3.さいごに
ぜひぜひ読んで頂きたい一冊。
人間は不可能と考えられてきたことを覆し、可能にしてきました。
何かを達成したいという気持ちから、学び、取り組み、考え実現する。
とても大事なことですよね。
現代は物があふれ自分で作ったり考えたりしなくても何でも手に入ってしまう世の中です。
だからこそ、もっと自分でやってみて、考えてみることが大事なんじゃないでしょうか?
大人も子供も関係ありません。
もっと学ぶこと、考えることを大切にしていきたいですね。
4.本の詳細
『アリエナクナイ科学ノ教科書~空想設定を読み解く31講~』
著者 くられ
協力 薬理凶室
発行人 片柳秀夫
編集者 三浦恥
発行 ソシム株式会社