サメ博士になりたくなる本『ほぼ命がけ サメ図鑑』

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今回ご紹介する本はサメの本、世界でただ一人のシャークジャーナリスト「沼口麻子さん」が書かれた一冊です。

『ほぼ命がけ サメ図鑑』

沼口さんのただならぬサメへの愛情が伝わってきます。

この本を読んで以来、私はすっかりサメにはまってしまいました。

水族館が好きでサメについては結構知識がある方だと思っていたのですが、全くそんなことは無いんだと思い知らされたわけです。

初耳の知識ばかりで、さらにサメが好きになりましたね。

そして、改めて茨城県にある大洗水族館に行きたいと思いましたよ。なぜなら大洗水族館は日本一のサメ水族館ですから。

とまぁ本当にサメに夢中になってしまう一冊。

みんなのサメの疑問から、様々なサメたちの意外な一面、そしてサメの研究について教えてくれます。

あ~サメと一緒に泳いでみたいな。

本を読んでみて・・・・・

サメって何種類くらいいるかご存知でしょうか?

実は500種類くらいいるのです。

では、サメとエイの違いを言えるでしょうか?

サメとエイって全然違うから見ればわかるよ!というあなた。

それは大間違い。

サメの仲間にはエイのように平べったいサメもいますし、サメのようなごっつめのエイだっているんです。

例えばノコギリエイなんかはたいていの人がサメと言ってしまうでしょう。

他にもシノノメカサタカザメやウチワザメなんかは名前がさめだけれどもサメではありません。

彼らはノコギリエイ目に属するエイなのです。

では、どうやってサメとエイを見分ければいいのか?

それはエラの孔がどこについているか?で判断できます。

サメは5~7対のエラの孔が体の側面についていますが、エイは5~6対のエラ孔が腹側についているのです。

水族館などに行ってサメとエイを見極めることができるとカッコイイですよね!

確か須磨水族館には大きなノコギリエイの標本があり、腹側のエラの孔を観察できる展示がありましたよ!

何の説明も書いてませんでしたが、、、、

また、皆様はサメと言えば怖いイメージが先行してしまうかもしれません。

それは間違いなくあの有名な名作『JAWS ジョーズ』のせいであることは間違いないようです。

ジョーズの脚本となった事件があります。

それが「ニュージャージーサメ襲撃事件」5人もの人がサメに襲われた恐ろしい事件。

当時サメが人を襲うという認識は海洋学者の中ではありませんでした。

しかし、ニュージャージー州のリゾート地で男性が遊泳中にサメに襲われて死亡。

さらにその5日後、ホテルの従業員が足を食いちぎられ死亡。

ここまででも悲惨な事件ですが、さらに悲劇は続きます。

ホテル従業員の死亡からさらに6日後、海ではなく川で少年がサメに襲われ、その少年を助けようとしたスタンレー・フィッシャーさんが死亡してしまいました。

このおぞましい事件が起こった2日後に2.5 mのホホジロザメが捕獲され、そのサメの腹の中から人骨が出てきたことで、ホホジロザメが犯人であるとされて幕を閉じたのです。

しかし、ホホジロザメは淡水には生息しないことから、今では淡水にも生息するオオメジロザメが犯人だともいわれています。

本当の真相はどうだったのかは今ではわかりませんが、この事件はジョーズという恐ろしいモンスターを生み出したわけです。

この恐ろしいモンスター映画によってサメは人の恐怖の対象になったわけですが、実はサメは本当は温厚であり、ほとんど人を襲うことがありません。

日本でも海水浴場にサメが出たということで遊泳禁止になりますが、シュモクザメやシロワニに襲われたという記録は日本にはないのです。

サメが悪者になってしまったせいで、ゲームフィッシングが行われ、多くのサメたちが絶滅の危機に追いやられてしまいました。

やたらとめったに怖がってはいけないし、サメたちもこの地球に生きる生き物。

認識を変えていかなくてはいけませんね。

他にもサメについて詳しくなれる一冊ですので、ぜひ、読んでみてください。

最後に著者の沼口さんは作中でサメたちが海で泳いでいる姿を見れば、止められなくなると語っておられます。

超巨大なジンベイザメやレモンザメにシュモクザメ。まだまだサメたちの生態には謎が多く、ワクワクが止まらないとのこと。

確かに一度一緒に泳いでみたいものです。さぁ、この本を片手にサメを見に行きましょう。

本の詳細

『ほぼ命がけ サメ図鑑』

著者 沼口麻子

発行者 渡瀬昌彦

発行所 株式会社 講談社

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講談社

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